バンコク都内から会場移転!客足はどうなった?  TITF#25イベントレポート

バンコク都内から会場移転!客足はどうなった?  TITF#25イベントレポート

こんにちは。スイムの後潟(@ushirogata_bkk)です。

2019年8月22日(木)〜25日(日)バンコク北部、ノンタブリー県のインパクト ムアントンタニー/チャレンジャーホール2にてタイ国際旅行フェア「Thai International Travel Fair #25(TITF #25)」が開催されました。
主催はタイ国旅行業協会「Thai Travel Agents Association(TTAA)」

今回の注目は前回のクイーンシリキット・コンベンション・センターからインパクト・ムアントンタニーに移転後初めての開催となることです。バンコク都内からノンタブリー県に場所を移しての開催、さらにBTSやMRTなどでアクセスができない中でどのような集客になるのかといったところがポイントなります。

今後3年は今回の会場インパクト・ムアントンタニーで開催される予定です。「今後出展の検討をしているけど正確な情報が少なすぎてどうするべきか悩んでいませんか?」本記事では4日間に渡って行われたTITF#25のイベントの様子を詳しく解説します。

後潟 佑哉
この記事を書いている後潟 佑哉です。タイ在住13年。
今回、イベント開催中の4日間はJR西日本さんのイベントブースの運営をお手伝いしており、各旅行会社との連携やタイアップも行わせていただきました。会場の視察だけでは伝わらないよりリアルなイベント状況をお伝えしますのでご参考にしてみてください。

Thai International Travel Fair (TITF)

タイのバンコク都北部で開催される一般向け、業界向けの見本市/旅行即売会。
世界各国の観光関連企業が出展する国際観光見本市です。毎年2回開催されており、例年、8月中頃と2月中旬頃に開催されている。昨年行われたクイーンシリキットでの来場者数は30万〜50万人。

TITF#25 参加自治体・観光関連団体、企業

インパクト・ムアントンタニーへ会場が代わり初めての旅行博となること、またJNTOブースがないことにより日本側、タイ側での出展ブースは昨年を大きく下回りました。
毎回20ブース以上出展している日系2社、H.I.S.は2ブースへと縮小し、JTBについては出展を控えています。

日本側 参加自治体・観光関連団体・企業

イオン北海道 花巻温泉
ツルハドラッグ ビッグカメラ
多慶屋 徳島県
小田急電鉄 新潟県
イトーヨーカ堂 石川県
山形県 ドーミーイン
ダイワリゾート JR東海
イオン琉球 仙台市役所
大江戸温泉物語 JR四国
沖縄県 JR西日本
JR九州

タイ側 参加企業(日本旅行取り扱い)

H.I.S. TOURS QUALITY EXPRESS
HANA Tour KNT Travel
PKG Journey S.M.I Travel
Supertrip UPONなど

TITF#25の集客状況

会場となるインパクト・ムアントンタニーのチャレンジャーホール前の様子

インパクト・ムアントンタニーの会場の様子ですが蓋を開けてみると例年を超える集客があったように感じられました。運営発表の来場者数でも昨年より1.5万人増えた24万人と発表されています。

うまく集客ができた理由としては下記の3つがあると考えられます。

1つ目:連休に当たらなかったこと
過去2年の8月のTITFはタイの祝日「母の日」と重なり3連休になったことから来場者が減った。家族を大切にするタイ人は実家に帰省や食事に出かけたりと家族で過ごすため旅行博に来る人も少なかった。今回は連休のない週末に開催されていたので集客が伸びたと思われる。

2つ目:マーケットが変わったこと
バンコク都内からバンコク北部のノンタブリー県に会場が変更となりそもそものマーケットが変わったと考えられる。また、BTSやMRTなどの公共交通機関がないので自家用車でくる方も多くバンコク北部近郊のマーケットが集まる。

3つ目:他のイベントと合わせて参加
会場となったインパクト・ムアントンタニーは非常に規模が大きく同じ日に他のイベントがいくつも行われています。TITFのイベント当日は子供向けの科学イベント「National Science and Technology Fair」が行われていたので土日は家族でTITFと科学イベントと合わせて参加される人が多かった。

 

ジャパンブースの様子

時間帯の波はあるものの盛り上がりを見せるジャパンブース

マーケットが変わり集客が伸びたTITF#25、自治体ブースに質問にくる方の多くは紅葉の需要に合わせたものが多く「今年の紅葉シーズンはいつ頃か?」「オススメの紅葉場所紹介してほしい」と言う質問が多くタイ人の紅葉に対する需要の大きさが例年以上に目立ちました。

年末年始の質問や2月ごろの質問も出てはいたものの興味の対象は11月ごろの紅葉シーズンに偏った結果になりました。

ただ、需要の多さはあるものの自地域の紅葉をPRするツールやチラシを用意している自治体や企業がほとんどいないように感じられました。 次回、来年1月のTITF#26ではソンクラーンシーズンの桜需要となるので桜の名所マップなんかを用意しておくとうまく誘導しやすくなると思います。

 

旅行会社ブースの様子

需要は秋の商品。 10月の連休、11月の紅葉に関するものが多かった。

例年20ブース以上ブース出展しているJTBが出展を控え、HISが2ブースと縮小、他のローカル旅行会社も出展を見合わせている中で、タイローカル最大手のQuality Expressが60ブース近くと例年より40ブース以上も拡大させました。

JTB、HIS、ローカルエージェントの出展縮小について直接話を伺った所、例年8月の旅行博不振、またマーケットが異なるための様子見ということです。Quality Expressのブース出展拡大の背景としては同社の社長がTITF主催のTTAAの会長になったことからブースを埋めたと考えられます。

旅行会社の出展が少なくなり、来場者数が増えたことから一社あたりの売り上げは昨年を上回る結果となっています。TTAA発表のデータでは一社あたり売り上げが、昨年の2倍近く伸びたと発表されています。

 

来場者の流れ


8月22日(木)開場より盛り上がりを見せていたが18時ごろにはまばらになっていた。
8月23日(金)正午前から盛り上がりを見せ20時ごろまで来場者の姿あり。
8月24日(土)4日間で最も多かった1日。開場より盛り上がりを見せ20時ごろまで来場者の姿あり。
8月25日(日)開場より盛り上がりを見せていたが17時ごろにはまばらになっていた。

 

まとめ

昨年8月よりも集客が増えた今回のTITF。来年1月に向けたポテンシャルはとても高く感じられました。TITFはタイ人に自地域のPRする数少ないチャンスの1つです。きっちり準備して効果的なPR、マーケティングデータの収集ができるように活用したいですね。

 

TITF26

次回の開催は2020年1月16日〜19日の4日間。 場所は今回と同じインパクト・ムアントンタニーです。

弊社ではタイならではの特徴と長年の経験を生かした旅行博ブース運営のお手伝いができます。
ご興味がありましたら下記のお問い合わせよりご連絡ください。

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この記事を書いた人

SWIM Co.,Ltd.MarketingYuya Ushirogata
愛知県名古屋市出身。 大学卒業後、東南アジアを中心に海外を放浪。 2006年からタイ・バンコクに移住。
現地の旅行会社で支店長を務めた後、情報誌を経て2016年に独立。
趣味は、写真・旅行・登山。過去にはヒマラヤに登った経験もあり。
現在はタイ国内全県制覇をすべく、週末旅行に繰り出す日々。足で稼ぐ生の情報収集にこだわりあり。
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