訪日タイ人チェンマイマーケット2020について考えてみる

訪日タイ人チェンマイマーケット2020について考えてみる

こんにちは。スイムの後潟(@ushirogata_bkk)です。

新型コロナウイルスの影響により訪日外国人観光客激減のニュースが大きく取り上げられています。ここタイマーケットにおいても大きな影響が出ていますが、これまでの流れで見ると訪日タイ人観光客はまだまだ増加傾向にあり今後も東南アジアを代表するマーケットとして成長を遂げると考えられます。

そんなタイマーケットですが、実はタイから日本への直行便はバンコクからのみで、地方都市からの直行便は1便もありません。今後、LCCの需要が加速し地方都市から日本への直行便が増える可能性も十分にあります。その中で注目されているのがタイ北部チェンマイです。

今回はそんなチェンマイ市場について紹介をします。

 

チェンマイという町について

チェンマイはバンコクの北方約720キロに位置するタイ第2の都市で「北方のバラ」とも称される美しい古都です。よく「タイの京都」とも例えられたりする小さな町で、モン族やタイヤイ族、ビルマ族など様々な民族がランナー文化を築き多くの観光客が訪れる町です。

チェンマイの人口は約160万人。ここに近郊の県(チェンマイ・チェンライ・ランプーン・ランパーン)を加えると約390万人。バンコク首都圏人口が約1200万人なので規模的には3分の1くらいとなります。

 

チェンマイマーケットについて

チェンマイはタイから日本への航空券発券枚数がバンコクに次いで2番目に多い県です。JNTOバンコク事務所も力を入れ始めており、2020年1月に開催されたTITFチェンマイではブース出展を行い、訪日旅行のPRを行いました。

以前2018年に一度JNTO主催のイベントへ視察に行きましたが、あれから2年が経ち今回のTITFチェンマイで大きく市場が成長傾向にあるように感じられました。現地の旅行会社のスタッフにヒアリングを行いましたのでご参考ください。

チェンマイから日本への旅行特性

どの市場でもそうですが、大きく分けて「パッケージツアー」「インセンティブツアー」「FIT」向けと3つの旅行スタイルに分けられるのでそれぞれの視点で特性の説明をします。

・パッケージツアーについて

タイ国内の大手格安旅行会社との提携している旅行会社が多いためバンコク発のツアーの取り扱いがほとんどです。シーズンによってチェンマイ発のパッケージツアーもあるようですが年間の本数に数えても本数は少なくなっています。
訪日旅行の旅行先は1回目:関東周辺、2回目:関西周辺、3回目:北海道と一般的なゴールデンルートというよりもホテルを変えず日帰り旅行形式のツアーが人気のようです。

・インセンティブツアーについて

チェンマイにオフィスを構える旅行会社の多くがインセンティブツアーに力を入れています。というのも価格勝負になるパッケージツアーはバンコク発のものに比べると価格で劣るためインセンティブツアーに頼るしか方法がないと言った感じです。

チェンマイから日本へのアクセスは大きく分けて3つになっています。

1、大韓航空を利用する場合

深夜便利用のチェンマイ発、仁川経由で日本の地方都市へ行くことが可能。大韓航空を利用するため航空運賃は高くなりがちですが、荷物のスルーチェックインが可能。また仁川でトランジットの時間が長い場合は市内観光の無料ツアー(計3コース)があり1回の旅行で2カ国旅行できることから少し予算がある場合に利用されることが多い。

2、キャセイパシフィックを利用する場合

チェンマイを夕方出発、香港発の深夜便で早朝日本に到着する。就航都市は主要都市のみで、費用感は一般的だが香港デモの影響から航空会社がプロモーションを打つ場合が多く利用しやすい。一般的な予算のインセンティブ旅行で使用する場合が多い。

3、タイ・エアアジアXやLCCを利用する場合

チェンマイから国内便を使用しバンコクのドンムアン空港から出発する。 国内線と国際線で荷物のスルーチェックインができないが費用が抑えられることから利用される場合も多い。

 

・FIT向けの商品

チェンマイの旅行会社でFIT向けの交通パスや施設入場券を取り扱っているところが少なく大手日系の旅行会社やECサイトを通じて購入することが多いようです。世界的な流れと同じでネット購入が今後も加速して行くように感じました。

 

チェンマイマーケット 2年で変わったこと

2018年から2020年の2年で訪日タイ人のチェンマイマーケットも大きく変わりました。理由はバンコクに拠点をおく格安旅行会社がチェンマイでも商品の販売を始めたこと。JNTOや他の自治体、民間企業がタイ語で情報を発信し始めたためリピーターのFIT需要が大きく増え始めたことなどがあります。

今後もインセンティブ旅行やFITの需要が増えることを考えるとチェンマイのような地方都市にもPRの場を増やして認知度を高めて行くのが集客に結びつくかと考えられます。また、まだ旅行博出展やウェブPRを行っている自治体や民間企業も少なく先行投資するチャンスは十分にあります。

いつかチェンマイ発日本行きの直行便が就航する日に備えて動いてみてはいかがでしょうか?

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この記事を書いた人

SWIM Co.,Ltd.MarketingYuya Ushirogata
愛知県名古屋市出身。 大学卒業後、東南アジアを中心に海外を放浪。 2006年からタイ・バンコクに移住。
現地の旅行会社で支店長を務めた後、情報誌を経て2016年に独立。
趣味は、写真・旅行・登山。過去にはヒマラヤに登った経験もあり。
現在はタイ国内全県制覇をすべく、週末旅行に繰り出す日々。足で稼ぐ生の情報収集にこだわりあり。
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