サブカルからの誘致を目指せ! バンコク日本博2019 イベントレポート

サブカルからの誘致を目指せ! バンコク日本博2019  イベントレポート

こんにちは。スイムの後潟(@ushirogata_bkk)です。

タイの旅行シーズンが始まる少し前。2019年8月30日(金)〜9月1日(日)の3日間。バンコクの中心地にあるショッピングセンター、サイアムパラゴン5階のロイヤルパラゴンホールでバンコク日本博2019が開催されました。
主催はバンコク日本博2019実行委員会、ジェイエデュケーション。

日本の文化、観光、食などと言ったオールジャパンのイベントですが、今回は訪日インバウンド視点でバンコク日本博2019についてレポートを書いてみました。ぜひ参考にしてみてください。

バンコク日本博

日本の文化、観光、食、モノ、留学、就職を発信、需要を改めて掘り起こす一般向け見本市
TITFやFITなどの旅行博とは違い出展は多ジャンルにわたる。毎年1回開催されている。
総来場者数は84000人(2019)
詳細はこちら:バンコク日本博

バンコク日本博2019 参加自治体・観光関連団体、企業

オールジャンルのバンコク日本博のイベントは大きく7つに分けられます。

ブース出展ジャンル

  • 観光     (自治体・旅行会社・宿泊施設・テーマパークなど)
  • 飲食     (飲食店・スイーツ・カフェ)
  • コンテンツ  (アニメ・マンガ・関連グッズ・テレビ・映画など)
  • ショッピング (伝統工芸・食材・美容・アパレル・文具・雑貨など)
  • 日本留学   (日本の大学・専門学校・高校・日本語学校・不動産企業など)
  • 人材     (在タイ日系企業・在日企業、人材紹介会社)
  • 企業誘致   (コンサル会社・行政書士・自治体)

 

日本側 参加自治体・観光関連団体・企業

観光ゾーンのフェア参加企業・自治体は下記の通り。

新潟もえしょくプロジェクト 石屋製菓株式会社
広島県 北海道コンサドーレ札幌
熊本・阿蘇 尼崎商工会議所
横浜Fマリノス LoveLive!Sunshine! x NUMAZU City
Moeshoku 神戸 / 姫路 / 大津観光PRブース
iCamp Hotel 四国
群馬県 Expreience Tohoku Festival
Cycling in Japan 伊那谷
KIX Delivery Service Trippino HOKKAIDO

 

タイ側 参加企業(日本旅行取り扱い)

H.I.S. Tours Japan All Pass
Travel Recommend NOK Air

 

バンコク日本博2019 来場者統計

開催3日間のべ来場者数

主催が発表したものによると2019年度のイベント来場者数は84000人と昨年より約13000人の増となりました。

ただ注意しなければならないのがこちらのデータは会場入り口の時期ゲートを通過した記録になります。例えば同じ人が出入りした場合(食事やトイレに行くなど)もカウントされるため、あまり正確なものではありません。

より来場者数の正解に近いのが、入場に必須なLINE登録者数かと考えられます。今年の登録者は32000人。昨年登録した人(37000人)の来場者も含めると多く見積もって約40000人くらいではないでしょうか。

 

来場者数の属性について

入り口で収集したLINE登録者数32000人の中からの集計

男女比  男性48%:女性52%
年齢   15歳〜30歳が70%を占め、31歳以上が少なくなっている
関心分野 トラベル・日本留学・アニメ・マンガ・ゲーム・日本食など

 

訪日インバウンドとしてのバンコク日本博2019

今年は3日間のうち2日間視察に行ってきたのですが、年々サブカル色が強くなっているように感じました。また、昨年まで旅行ゾーンはメイン会場の外になっていたのですが今年からメイン会場内に入っています。メイン会場内に移動したことにより客足は増えていますが、ライブ音量が大きく肝心の商談ができなくなるというデメリットの方が多かったように思えます。

来場者の客層については、肌感覚として下記のような割り合いだったように思います。
1、日本そのものに興味がある層……来場者数の20%
2、日本のサブカルに興味がある層……来場者数の70%
3、その他(人についてきた、たまたま通りがかったなど)……来場者数の10%

 

1、日本そのものに興味がある層について
家族連れでやって来る人が多く、会場で日本食を食べ、イベントを見学し、留学ブースやトラベルゾーンで積極的にパンフレットを受け取る。イベント全体を楽しみにして来場している客層。
家族連れということもあり年齢は少し高めの傾向。

2、日本のサブカルに興味がある層について
若年層で友人との来場が多く、アニメ・マンガ・ゲーム・アイドルなどのイベント参加目的がはっきりしている、いわゆるファン客層。 そのため旅行商品のパンフレットは受け取りもせず、ほとんど興味を示さない。 年齢は16歳〜20代前半。

オールジャパンのイベントと言いつつも、客層は圧倒的にサブカル色が強い傾向にあります。そのため、マーケットに合わせたサブカル色を出した訪日プロモーションを打ち出すのがおすすめです。

個人的には「LoveLive!Sunshine!」とタイアップしていた沼津市さんのやり方が面白いと感じました。

 

まとめ

「日本に興味がある層」という大きなターゲティングで開催されたバンコク日本博のイベント。昨年に続きサブカル色が非常に強いイベントでした。旅行に特化した専門性の高いTITFやFITフェアに比べてターゲットとなる層はかなり少なく、タイ人の訪日インバウンドのプロモーションの視点で見た場合、イベントとマッチするかというと正直難しいところです。

ただ、サブカル層というのを逆手にとったプロモーションの仕掛けができるようであればうまく集客につながるかもしれません。自地域にアニメの聖地があり、さらにタイ人に人気のアニメだった場合はもしかすると化けるかもしれませんね。

この機会にもう一度自分たちの魅力を探してみると良いかもしれません。

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この記事を書いた人

SWIM Co.,Ltd.MarketingYuya Ushirogata
愛知県名古屋市出身。 大学卒業後、東南アジアを中心に海外を放浪。 2006年からタイ・バンコクに移住。
現地の旅行会社で支店長を務めた後、情報誌を経て2016年に独立。
趣味は、写真・旅行・登山。過去にはヒマラヤに登った経験もあり。
現在はタイ国内全県制覇をすべく、週末旅行に繰り出す日々。足で稼ぐ生の情報収集にこだわりあり。
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