訪日タイ人インバウンドのチェンマイマーケットっていったいどうなの?

訪日タイ人インバウンドのチェンマイマーケットっていったいどうなの?

年々需要が高まるタイ人の訪日観光。 それに合わせて、ついに2018年の1月、チェンマイで初めてJNTOによる旅行博が開催される予定です。

しかし、「チェンマイのマーケットっていったいどうなの?」という疑問が湧いてこないでしょうか? 実際にタイに11年住んでいる私ですら正直分からりません。 というよりも、バンコク以外の都市のマーケット情報が見えないということが正直なところです とにかく、「現地に足を運んで情報を得よう」ということで早速チェンマイへ行ってきました。

先に結論からお伝えしますと、チェンマイの日本旅行市場はまだ成熟しておらずこれからといったところです。ただ東京・大阪など首都圏のインバウンド担当者の方は目をつけておいても良いかも?と感じました。

以下、そう感じたまでの判断材料を下記で説明します。

数字で見るチェンマイマーケット

以前開催されたJNTO主催のチェンマイセミナーの様子

タイ国内でTITFやFITなどの旅行フェアを行う場合。マーケット数はバンコクとその近郊(バンコク首都圏)を合わせたものになります。

2015年度の公的なデータだとバンコクの人口統計は約560万人。 ここに隣県(サムットプラカーン・パトゥンタニー・ノンタブリー・ナコンパトム・サムットサコーン)や地方からの出稼ぎ者が加わると首都圏の人口は約1200万人。 タイの総人口が6800万人と言われているので、タイ人の1/5.5がバンコク首都圏に集中しているということになります。

続いてチェンマイはどうかと言うと、人口約160万人。 ここに近郊の県(チェンマイ・チェンライ・ランプーン・ランパーン)を加えると約390万人。 バンコク首都圏人口が約1200万人なので規模的には3分の1くらいとなります。

 

チェンマイから日本への旅行について

チェンマイは市内から少し離れるだけで広大な自然にかこまれる

では、実際にチェンマイに住む人はどのように日本へ旅行に行くのか。
大きく分けて2つの行き方があります。

1、バンコク経由で行く方法
バンコク経由の場合は、日本各地どこへ行くにもアクセスよく渡航できるが、単純にチェンマイーバンコク間の航空運賃が加算されてしまうので費用が割高になってしまいます。

2、香港経由で行く方法
チェンマイにある多くの旅行会社で取り扱っている日本行きのツアーは、香港経由のキャセイパシフィック・ドラゴンエアを利用したものが多い傾向です。 バンコク経由便に比べツアー料金が安くなるのでチェンマイの人たちはこちらを利用する人が多いようです。

ただし、乗り継ぎが良い空港は成田と関空のみになり、セントレアや福岡便では香港で1泊が必要になります。 今後、フライトスケジュールの変更により乗り継ぎが良くなれば名古屋・福岡などへの需要も高まるかもしれません。 ただ現在はまだ未定といったところ。

 

旅行は団体旅行? それとも個人手配旅行?

以前バンコクの旅行会社数10社に団体旅行と個人手配旅行の比率を聞いてみたところ、3:7で個人手配旅行が多い回答が得られました。 このデータは観光庁のデータに近いところがですが、チェンマイのような地方都市ではどうでしょうか?

実際にチェンマイ市内にある旅行会社15社に直接聞いてみたところ、なんと7:3と団体旅行が多い結果になりました。 合わせてその理由を聞いたところ下記のような回答が得られました。

家族で旅行に行くので年配の人でも観光地に行けるツアーが便利
初めての日本旅行で不安
年配のお客さんが多いのでツアーにしないと売れない

さらに話を深く聞いてみると大きく分けて2つの旅行会社のタイプに分けられるのがわかった。

 

1、チェンマイに根ざした旅行会社 (団体7:個人3)
昔からチェンマイで旅行会社を経営しお客さんとともに歳をとっていくタイプの旅行会社。 すでにリピーターの顧客がついているため新しいツアーを作りお客さんに声をかけていくやり方。 チェンマイにある多くの旅行会社がこの経営スタイルです。
初めて日本行きのツアーを作ることも多く、JRパスなどのパス系や施設の割引チケットの存在を知らない場合が多かった。

2、バンコクに本社をおく、支店の旅行会社 (団体6:個人4)
バンコクに本社をおく支店のタイプの旅行会社(H.I.S・Quality Expressなど)では、ツアーの出発地をバンコクに設定していることが多くチェンマイ発のツアーはほぼ取り扱っていません。 そのためタイ国内どの地域でも販売するツアーの内容は同じでした。 また合わせてパスや施設チケットの取り扱いがあるので、個人旅行社向けの割合が少し増える傾向にあります。

どこかビザが解禁されたばかりの頃のバンコクのマーケットに似ているところがあります。 チェンマイではまだ訪日回数が1回目の旅行者が圧倒的に多いようなので、今後リピーターが増え始めると個人旅行向けの商品の販売が進むことになるかもしれませね。

 

そもそも訪日旅行の需要はあるのか?

そもそも訪日旅行の需要はあるのか?」というところについては、各旅行会社が慣れないながらにも一生懸命旅行商品を作っていること、またJNTO主催の商談会に20社近くが足を運んでいるのをみると「需要はある」とみています。

 

まとめ

以上、今回のチェンマイ視察についての結果は正直判断しきれないので、いくつか判断材料を並べることにしました。

関東エリア・関西エリアの地域の担当者の方は、チェンマイの人たちの初めての日本旅行に向けてPRを開始してもよいかと感じました。 日本をあまり知らない旅行会社のスタッフの方にオススメの観光地として営業をかけたり、旅行を検討している方にうまいことPRできればチェンマイから旅行者が増えるかもしれません。

その他の地域の方は2回目以降の日本旅行の旅行地に選んでもらえるよう、「長期低予算」で少しずつPRを開始するのが良いかもしれません。 先に仕掛けるか、成熟するまで待つかは、なかなか判断が難しいところですが、この情報が各自治体さんや企業さんの判断材料の1つにしていただけると嬉しいです。

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この記事を書いた人

SWIM Co.,Ltd.MarketingYuya Ushirogata
愛知県名古屋市出身。 大学卒業後、東南アジアを中心に海外を放浪。 2006年からタイ・バンコクに移住。
現地の旅行会社で支店長を務めた後、情報誌を経て2016年に独立。
趣味は、写真・旅行・登山。過去にはヒマラヤに登った経験もあり。
現在はタイ国内全県制覇をすべく、週末旅行に繰り出す日々。足で稼ぐ生の情報収集にこだわりあり。
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